「お客様のために」が実はお客様の為ではない件
さて、今日はちょっと毒吐きます。
「お客様のために」
って言うと、とってもいい仕事してるように
聞こえます。
いや、大抵の場合は本当に
良いことなんですけどね。
でも、一部例外があったりします。
今日はその一部例外のお話。
「お客様のために」やるべきことをやる。
これってとても大事です。
そう、本当にお客様のことを考えて
やっているなら。
実はこの言葉って思考停止ワードにも
なり得るんです。
例をあげると、製品の機能を変更したり
するときに起こりがちです。
「お客様が困るかもしれないから、
仕様の変更は許されない」
とか、
「お客様が使い方を間違えるかもしれないから
マニュアルに丁寧に書かないといけない」
とか。
一見、正しいことのようにも聞こえますが、
実はこれって思考停止です。
「~かも」という不確定要素を検証せずに
「~であるべき」という答えを
確定させちゃっています。
あるいは「~かも」の部分を検証しきれないから
とりあえずの(逃げの)対策として
「~するべき」としていることもあります。
こうして機能もっさりの製品や、
無駄に分厚いマニュアルが
生まれたりするんですよね。
「お客様のために」と言いつつ、
実は全く逆走してるというね。。。
本当にお客様のことを考えるなら、
機能もっさりになってしまうことの
デメリットも含めて検証して、
切り捨てるべきところは切るべきです。
ぶっちゃけてしまうと、某リンゴの携帯なんて
しょっちゅうアプリの機能が
変わることもあるにもかかわらず
マニュアルなしでも使えるじゃないですか。
これってお客様のことをしっかり考えて
使いやすさを研ぎ澄ませてるからです。
こういうのが本当に
「お客様のことを考えている」
って言うことだと思うんです。